^_^こんにちは!□ましゅまろ□です!
自分の子供にアレルギーがあるかどうかはとても心配なことだと思います。
食物アレルギーがあるお子さんをお持ちであれば、保育園や小学校の給食で間違ってたべてしまいアレルギー反応起こさないかと、気になると思います。
そのためか、病院に来てアレルギーの検査を希望されるお母さんが増えているように思います。
しかし、変に聞こえるかもしれませんが、アレルギーの検査ではアレルギーはわからないのです。
どういうこと?と思われた方はぜひ読んでください。
Contents
アレルギー検査って何を検査するの?
アレルギーの検査は血液検査でおこないます。
血液中にIgE(アイジーイー)と言う免疫の成分があり、それがアレルギーに関わっていることから、IgEを調べることがアレルギー検査となります。
IgEはそれぞれのアレルゲンに対しての数値なので例えば、卵に対するIgE、小麦に対するIgE、それぞれの数字が出ます。
スギの花粉症があると言う人は、スギに対するIgEが高いということになります。
そうすると、IgEの数字が高いとアレルギーがあるということになる!と思うかもしれませんが実はイコールではありません。
IgEが高くてもアレルギーはでないことも?
IgEの数値が高くてもアレルギー症状がでないこともあるのです。
不思議に思うかもしれません。
でも、実際に数字がでても症状が出ない人もたくさんあるのです。
逆に、IgEの数値が低くても激しいアレルギー症状が出ることもあります。
理由は定かではないところもあるのですが、アレルギー物質を大量に摂取しないと症状が出ない、というものか、細かい話にもなりますがIgE以外の物質が関与するアレルギーというものもあるので、それか。
難しくなってくると思いますので、ざっくりとはIgEの数値だけではアレルギーのすべては説明できるわけではない、と覚えてもらうとよいと思います。
アレルギーの検査は可能性が分かる検査
では、アレルギーの検査は何が分かるのか?
僕は、患者さんにはアレルギーの検査はアレルギーの可能性がわかる検査と説明しています。
IgEの数値が高くてもアレルギーはわからない、と書きましたが数字が低ければ低いほどアレルギーでない人は多いですし、IgEが高ければ高いほどアレルギーの人は多いです。
ということで、アレルギーである可能性が推定できる検査として説明しています。
アレルギー検査はどう活用するのか?
アレルギーが分かっている人であれば、再検査した時に数値が下がっていれば、もしかしたらアレルギーが治ったかも?の目安にできます。
また、アレルギーらしいことはわかっているが、何が原因かわからない、という時にIgEが上がっていると診断までいかないですが、これかも?の目安にすることができます。
小児科でよく使うのは、アレルギーが治っているかも?です。
卵や牛乳、小麦に対するアレルギーをもっている子はけっこういます。
年齢がおおきくなると、アレルギーの数値はさほど変わりませんが、2歳までだとかなり数値は動くので僕自身は2歳未満の検査が必要な子に対しては6ヵ月ごとに検査して、アレルギーと思われるものが食べれるようになったかを診断しています。
食物アレルギーの診療でよくないのは、アレルギーかも?と思い、たべものを中止したはいいが、ずっとそのまま中止のままで食べれるようにならないことです。
食べれるようになったら、大事な栄養源を食べることが大事です。
ただし、危険性がある進め方はできませんので、IgEをみながら調整するのです。
調整は若干デリケートな部分もあるので、機会があれば別の記事でも書きたいと思います。
今回の記事が参考になれば幸いです!
それでは!
Image by Luisella Planeta Leoni from Pixabay