病気の解説

こどもで血便!でも元気。これは緊急事態??

こんにちは、□ましゅまろ□です。

本日は血便について書きたいと思います。

血便もしばしば受診されるものですし、便に限らず血が出るというのはなかなかの恐怖です。

危ない病気ではないかどうかをしっかり確認することが最も大事ですが、一方で目の前のこどもが元気いっぱいだと夜中にわざわざ受診する??という疑問にも繋がります。

気になる症状のひとつ、血便について考えていきます。

血便とは

血便とは便に血がまじったものをいいます。

実はこまかくみていくと、便に血がついているだけのものと、便自体に血がまざっているものとにわかれます。

受診されるなかで多いのは、血がついているだけのものです。
便の上に、ひょろっと、赤い線みたいな血がついているだけのものです。

これは緊急性ほぼゼロです。

便秘やたまたま肛門が傷つくことで少し血がでただけ、つまりちょっとケガしただけ、なので重篤な病気はほとんどありません。

一方で、イチゴジャム様と表現されるものも含まれる、本格的な血便が便そのものに血がまざりあっているものです。

血の量が多かったりすると気になります。

腸の粘膜がやられるような病気だと、腸の粘膜がはがれおちて便にまざるのでイチゴジャムみたいになります。

そんな場合、もしくは判断つかない場合は受診しておくことをおすすめします。

血便が出た時に一番怖いのは腸重積とよばれる病気です。

腸重積とは

腸が腸にはまりこんでしまった状態です。

うう、、、言葉では説明しにくいです、、、
長袖Tシャツがあれば、袖が内側にはいりこんだ状態とおみせできるのですが、、、

何が問題かというと、血液の循環がとまってしまうので、腸がくさってしまうことです。

腸がくさってしまうと、最悪、命にかかわります。

24時間以内に治療にうつれることが理想と言われているので、悩むぐらいであれば受診しましょう。

ちなみに、腸重積以外で多いのは腸炎です。

比較的元気なのが特徴です(腸重積はだいたいぐったりします)

ただし、腸重積は見逃すと命に関わることがあるためしっかりと検査は行います。

まとめますと

・ちょろっとついてる程度の血はあまり気にしない

・どろっとした血便は基本的に受診

・悩むぐらい、元気ない時も受診してください!

この記事が、お役にたてると幸いです!

ABOUT ME
□ましゅまろ□
関西で小児科をしている□ましゅまろ□です。歴は10年こえました。病気のお子さんを、大変で忙しいなか通院されているご家族をみて、情報があれば自宅で休めたのに、、、というところから、情報発信することにしました。少しでもお役にたてたら幸いです。