症状別解説

子ども頭痛はいつCT・MRI検査すべき?頭の検査の目安

^_^こんにちは!□ましゅまろ□です!

検査すべきか気になる症状、頭痛についてです。

頭痛は、ふとした時にあらわれる、まさにありふれた症状である一方、「脳腫瘍とかだったらどうしよう、、、」と心配になってしまうところでもあります。

どういう時に検査したほうがよいのか?について解説をしていきます。

頭痛が続いていて心配、、、
検査してもらったほうがいいのかな?

 

Contents

頭痛の検査目安

「頭痛が心配なんです」と受診される人の場合は、もともと普通に日常生活をおくれるぐらいの元気さがある人だと思うので、そういう人の頭痛の検査目安とおもってください。

急性発症したのたうちまわる頭痛
神経症状のある頭痛
3日間連続で増悪する頭痛

さすがにのたうちまわる頭痛だと、みている医療者側もヒヤヒヤします。

子どもでは非常に少ないですが、急性くも膜下出血の場合はハンマーで殴られたような痛み、と表現されるぐらい激しいものです。

神経症状を伴うものも頭のなかで何か起こっている可能性を考えます。

手がうごかせない、くちの動きがおかしい、ろれつがまわらない、歩けないなどです。

急いで検査しましょう。

連続で悪くなるというのも検査を積極的にしたほうがよい頭痛です。

何か進行しているかもしれません。

 

多くは緊急性のない頭痛

脳に何かあると大変なので、ある一定以上の基準をみたせば積極的に画像検査を行いますが、特にこどもで限ると多くは正常です。

過剰に検査するのも考え物ですが、検査しておくと安心することができ、不安で眠れない夜というのを減らすこともできます。

最終的に、検査するかどうかは主治医との相談ですが、上記の症状というのは検査の目安になるので気になる場合は相談してみましょう。

 

検査した後に、また検査した方がよい時

一度、検査しておくと安心ですが、また検査したほうがよいのでしょうか?

多くの場合は繰り返して検査する必要はありませんが、症状の変化があった場合は考える必要があります。

例えば、CT検査で問題なく、片頭痛といわれてよく頭痛にはなるけど、今日はあまりにも激しぎてハンマーでなぐられたようだ、と変化する場合です。

今までと全然違う、というレベルまでなると頭の中で別のことが起こっているかもしれません。

検査すべきかどうか主治医と相談しましょう。

 

CTがよいのかMRIがよいのか

それぞれの特徴です。

CT

メリット
すぐとれることが多い
検査時間も短い(台に乗ったあとは早ければ5分以内におわる)
MRIと比べ骨を詳しくみれる

デメリット
被ばくはする
MRIと比べると細かいことは分かりにくい

 

MRI

メリット
CTより細かく綺麗な画像がとれる
被ばくをしない
色んなパターンをとることができ、病気の区別がつきやすい

デメリット
時間がかかる(15分~30分)
予約もとりにくい

 

どっちがいい?

僕たちの、CTかMRIかを選ぶ基準は緊急性をとるのか、正確性をとるのか、です。

例えば、目の前で意識がなくなってしまったような人がいたとるすると、超緊急事態!なので、すばやくとれるCTを選択します。

また、頭をぶつけた!という状況だと骨折してないかが心配なので、骨が得意なCTをとります。

緊急性までない時は、MRIです。

急がない頭痛や、頭痛と関係なくなりますがホルモン関係の精査の場合はMRIが必須です。

場合によっては両方とることもありますが、頭痛の検査の場合はどちらかで大丈夫なことが多いです。

被ばくのことがあるので、緊急性がなければ基本的にはMRI優先です

 

 

頭痛で受診されるときの参考になれば幸いです!

それでは!

 

Image by Istvan Brecz-Gruber from Pixabay

ABOUT ME
□ましゅまろ□
関西で小児科をしている□ましゅまろ□です。歴は10年こえました。病気のお子さんを、大変で忙しいなか通院されているご家族をみて、情報があれば自宅で休めたのに、、、というところから、情報発信することにしました。少しでもお役にたてたら幸いです。