^_^こんにちは!□ましゅまろ□です!
病院を受診すると、診察をうけますが、かならずする診察が胸の音、呼吸する音です。
え?聞いてもらっていない?
小児科では肺が関係ない病気での定期受診以外で聞かないことはまずないです。
さて、僕自身、ちいさいころに受診したときに「なにを聞いているんだろう?」とは思っていました。
どんな音をきいているのか、胸の音でなにが分かるのか?について解説します!
また、胸の音がきれいでも肺炎だった!ということが実はあります。
なぜ、音が問題なくても肺炎ということになるのかについても解説します。
Contents
胸の音はこんなのを聞いている
音の種類は専門用語でいろいろありますが、今回は病状別で書いていきたいと思います。
正常
一番の基本の音ですね。
すーすー(文字にすると難しい、、、)というような音です。
聴診器がなくても、胸に耳をあてたら聞こえてくる、あの音です。
これが、左右対称にしっかりと聞こえればOKです。
肺炎の音
肺炎になっていると、肺にタンができているので、泡がはじけるようなプツプツ、ブツブツといったような音が聞こえます。
肺炎までなっていなくても、気管支炎でもなることがあります。
また、ハナミズがおおすぎてゴロゴロしていると、その音がひびいてきて肺炎みたいに聞こえることがあります。
高熱や咳が続いていて、肺炎があやしい状況で、肺炎の音がなっていればレントゲン検査を行います。
喘息の音
ひゅーひゅー、ぜーぜーと表現する音です。
喘息は、気管支がせまくなってしまうことで苦しくなる病気ですので、呼吸の音は、笛をふいたような音や、タンがからんでしぼりだすような音が聞こえます。
本人のしんどさにもよりますが、喘息のような音がなっていれば、吸入のお薬などでアプローチをしていきます。
タンやハナミズが多い音
ゴロゴロといった音がよく聞こえるときは、タンやハナミズが多いことをあらわしています。
この音は重症というわけではありませんが、ハナづまりが強いと寝苦しくなり子どものキゲンが悪くなるので、親としてはなんとか解決してあげたい症状です。
年齢がおおきい子であれば自分で鼻をかむことができますが、赤ちゃんなど小さい年齢の子は、ハナスイをする機械があるので、それでハナミズをすいとってあげます。
家庭用のものがあるので手軽で便利です。
自分の口で吸ってハナミズをすいとるタイプがありますが、安かったので僕も買ってつかっていたことがありますが、地味に吸うのが大変です!
ハナミズがなくなる前に、僕の体力がなくなってしまいました💦
また、ウイルスに感染している子のハナミズを吸うので、吸いすぎるとカゼをもらってしまう可能性があります。
オススメとしては、安くてなら
吸引力はやや弱めですが、コスパもいいですし、持ち運びやすいです。
とりあえず何かハナミズを吸えるものが欲しい!という人にはぴったりです。
少し高めでも、しっかりと吸いたい!という人には、鉄板の機械が
ハナミズがしょっちゅう出て寝苦しくて困っている子、気管が弱いといわれた子、花粉症の子にぴったりです。
これらをためしても難しい場合は、受診したとき限定になりますが病院での吸引機がイチバン強力ですので、効果は一時的ですが診察のときに「ハナすってください!」と伝えてください。
つまっている音
何かのみこんでしまってつまっている時の音もひゅーひゅーという音です。
ただし、専門的になりますが喘息と違うのは吸う時にひゅーひゅー言うときです。
何か誤嚥をしたときか、クループでもにたような音が聞こえます。
本当になにかつまっている時は緊急事態です。
クループであれば吸入のお薬を使います。
音が聞こえない!
音が聞こえない!というのも大事な所見です。
重症の喘息や、気胸という肺に穴があいて肺がしぼんでしまう病気の時などには音がきこえなくなります。
音が聞こえない時には重症なことがしばしばありますので、注意深く診療をすすめる必要があります。
音が悪い=重症ではない
音が悪いからといって、すべて重症というわけではありません。
ただのカゼの時にもゴロゴロいうことがあるので、音だけでは肺炎と区別つきにくいこともあります。
喘息も(もちろん正常とくらべたらしんどいですが)軽症から重症までいろいろあります。
「音が悪い&呼吸が苦しそう」であれば、重症と思ってまちがいない、と思います。
音が正常の肺炎とは?
実は、肺炎でも音が正常ということがあります。
有名なのがマイコプラズマ肺炎です。
マイコプラズマは、基本的にはタンがでないのでカラ咳になることが多く、肺炎の時にきこえることが多いプツプツといった音がきこえないのが特徴です。
かわいた咳がものすごく出ているのに胸の音がキレイです、という時にはあやしいです。
あとは、しっかり呼吸ができていない時には、肺炎があってもそもそも音が聞こえない(聞こえづらい)ということがあります。
小児科ではよくあって、「大きく息をすって!」といってもすえない年齢の子もいます。
その場合は子どもの咳のひどさや病歴で肺炎らしいかどうかを判断しなくていけなくなります。
日によって音が違うってことある?
昨日は音がキレイ、と言われたのに今日は音が悪いと言われた!という経験はありませんか?
これはあるあるです。
1.最初はちゃんと聞いてくれてなかった(おいっ)
2.今回は深呼吸ができて音がしっかり聞こえた
3.病状が進行して(悪化して)、音も悪くなった
1.は論外ですが、
2.のように特に小児科では状況で聞こえやすい時、聞こえにくい時があるので、診察する側も注意しないといけないポイントです。
大事なのは3.。
音がわるくなったということは、病状が悪化している可能性があるので、状況によっては血液検査やレントゲンなどを考えていかないといけないです。
まとめ
子どもの胸の音はじっさいにはなかなか聞きにくいこともあるので、難しさもあるのですが病状を示す大事な診察だと思うので僕自身は丁寧にきいているつもりです。
胸の音で検査や治療をかえることもしばしばあります。
最後のほうに書いたように音に変化があった場合は、治療方針をおおきくかえないといけないこともありますので、やはり聴診は大事です。
オマケですが、聴診器を今までいくつか使ってみて、最終的におちついたのがメイド イン ジャパンのケンツメディコさんがだしているステレオタイプです。
少しお値段しましたが、仕事に使うものとしてはコスパ十分ですし、なにより聞きやすいです。
知り合いにきいたら「めっちゃ聞こえる!」と専門家からみても評判の聴診器です!
ご興味があればどうぞ(笑)
今回の記事が参考になれば幸いです!
それでは!