病気の解説

病院で受ける吸入治療は2種類:喘息とクループ

^_^こんにちは!□ましゅまろ□です!

病院を何度か受診したことがあると、一度は受けたことがある(と思う)治療が吸入療法です。

吸入療法とは液体の薬を煙みたいにして吸い込むことで効果をはっきする治療です。

せき込みというだけですることもありますが、吸入で特にねらっている病気は2種類です。

どういう病気にどのような吸入をするのかについて、おおまかについて解説していきます。

吸入してもらったけど、何を吸ったのかな?

喘息

吸入をする代表の病気です。

喘息とは息の通り道である気管が狭くなる病気です。

ストローをくわえて呼吸することを想像していただくと分かりやすいと思います。

タピオカを吸うような太いストローだと呼吸は楽ですが、ものすごく細いストローを使うと息苦しくなります。

喘息とは細いストローで呼吸しないといけなくなるような苦しさのある病気です。

つまり、喘息の治療は細くなった気管をひろげる、「気管支拡張剤」が必要になります。

専門用語では「β2刺激剤」といいます。

「メプチン」や「ベネトリン」といった薬品が有名です。

即効性があるので、吸ったらすぐに呼吸が楽になります。

ひどい喘息の場合は吸っても全然よくならないので、効果が乏しい時は入院治療が必要かもしれません。

即効性はありますが、持続はあまりしないので喘息の症状がひどい場合は1日3回吸入したりすることもあります。

自宅に吸入器をもっている人は、吸入液を処方してもらって自宅で吸入することもできます。

 

クループ

クループは変な咳が特徴です。

犬の鳴き声、とかオットセイのような鳴き声、と表現される咳です。

声帯という声を出すあたりに感染を起こして、声帯がむくむことで変な咳がでます。

この「むくみ」をとってあげることが必要です。

気管支が問題ではないので、喘息に使う気管支拡張剤ではなく「むくみ」をとるアドレナリンを吸入します。

商品名はボスミンが有名です。

アドレナリンはかなりの劇薬になるので自宅で吸入はできません。

即効性はあるものの、喘息に対する気管支拡張剤ほど、ぱしっ!と効いた感覚はないように思います。

、、、が、それでも吸っておいたほうが、咳のしんどさはやわらぎます。

 

 

今回の記事が参考になれば幸いです!

それでは!

 

Image by Kathleen Port from Pixabay

ABOUT ME
□ましゅまろ□
関西で小児科をしている□ましゅまろ□です。歴は10年こえました。病気のお子さんを、大変で忙しいなか通院されているご家族をみて、情報があれば自宅で休めたのに、、、というところから、情報発信することにしました。少しでもお役にたてたら幸いです。