^_^こんにちは!□ましゅまろ□です!
恐らく、薬の中で一番使うことが多いと思われる解熱剤。
ちなみに、かいねつざい、と読む人がいますが「げねつざい」です。
「げねつざい」の漢字間違いとして、下熱剤があります。
正しくは、解熱剤(げねつざい)です。
解熱剤がどれぐらい効果があるものかを知っておかないと、全然効かない!と思ったりして、より不安になってしまいます。
また、小児の場合は体重によって量も変わるのでそこも重要です。
順番に解説していきます!

重症なのかな、、、?
という不安にお答えしていきます!
Contents
解熱剤が適切に効けば1℃下がる
解熱剤は、うまく効いて体温が1℃下がる、というお薬です。
ですので、熱が40℃の子に使えば1時間後に39℃になっていればバッチリ効いていることになります。
また、子どもの熱は上下が激しいので、例えば38℃から40℃に上がるタイミングで解熱剤を使えば、39℃になります。
本来、2℃上昇するところが、1℃上昇で済んだわけです。
ただ、見た目は38℃から39℃に上昇していますので、全く効いていない!と思ってしまうわけです。
使っていなければもっと上がっていたという事実が分かりにくくなるわけです。
実は解熱剤では平熱にならない!
そこで気づく方もあるかもしれませんが、解熱剤では平熱になりません!
今回は、平熱=36℃台と定義しておきます。
「解熱剤を使ったけど、平熱にならないんです!」と不安になる方は非常に多いです。
効いていない=重症!という構図になっているのだと思います。
解熱剤は、38.0℃以上(病院によって多少変わります)で使用してくださいと言われることが多いです。
もし、38.0℃で解熱剤をつかったら、1℃下がっても37.0℃、36℃台にはなりません。
解熱剤を使って平熱になったのなら、もしかするとそもそも治りかけだったのかもしれません。
つまり、解熱剤を使って平熱にならなかったとしても、全く心配はないわけです。
解熱剤の量は体重×10~15mg
子どもの場合は、体重によって薬の量がかわるので、適切な量の解熱剤を使っているかどうかもポイントです。
よく使うアセトアミノフェンなら体重×10~15mgという量を使います。
10kgの子なら100mg
20kgの子なら200mg
こまかくなるので、50mg刻みぐらいで考えるので
12kgの子なら150mg
17kgの子なら200mg
26kgの子なら300mg
という感じで、僕は処方します。
医者によって感覚の違いがあり、副作用心配する医者ならやや少なめで処方し、効果を期待する医者であればやや多めで処方します。
ちなみにアセトアミノフェンの商品名では、座薬ならアンヒバやアルピニー、内服だとコカールとカロナールが有名です。
解熱剤は使わなくても大丈夫
「解熱剤は使ったほうがいいですか?」という質問も非常に多いです。
お答えとしては、ちょっと無責任な感じになりますが、「解熱剤は使っても使わなくてもどちらでも良いです」になります。
実際、解熱剤そのものは病気を治すわけではありませんので、使わなくても大丈夫です。
ただし、かかっている感染症のためにしんどくて水分がとれない、うなされて眠れない、というのであれば体力が削られて苦しい期間が長引きますので、少しでも熱を下げてゆっくり過ごすのも大事です。
ですので、熱そのものでは判断せず、本人がしんどいかどうか、が解熱剤を使用するポイントになり、木になるほどでもなければ使う必要はありません。
解熱剤のオススメの使い時
さきほどと、同じ内容になりますが、解熱剤使用のオススメ時は38.0℃以上でしんどそうな時、水分とれない時、うなされて眠れない時、です。
解熱剤を使わなくても病気は治りますが、熱が少しさがってちょっと元気になるだけで親としては安心できるものです。
ただ、かといって乱用するのは避けましょう。副作用が心配になってしまいます。
今回の記事が参考になりましたでしょうか?
それでは!