^_^こんにちは!□ましゅまろ□です!
さて、今日はインフルエンザが増えるとともに一気に増える熱性けいれんについてです。

けいれんが起きた時の対処法が知りたい
という疑問にこたえていきます!
Contents
熱性けいれんとは発熱で脳がびっくりした状態
熱性けいれんの発生機序は分かっていない(はず)のですが、多くは6歳までの子に多いことから患者さんには以下のように説明しています。
「子どもの脳はまだ未熟であるために、高熱になることで脳がびっくりしてしまうことでけいれんが起きます。
けいれん自体はびっくりしますが、脳がびっくりしただけなので後遺症も心配いりません」
あまり科学的な説明ではありませんが、ざっくりと理解することはできるのではないかと思います。
熱性けいれんの原因は熱が出るものはなんでもあり
熱性けいれんが起きるには、発熱が必須条件ですが、その熱の原因はなんでもアリです。
ただのカゼから肺炎など色々です。
ただし、特に熱性けいれんがおこしやすいことが知られているものがあり、それは以下の通りです。
突発性発疹
手足口病
ヘルパンギーナ
水ぼうそう
さらに絞るとインフルエンザが圧倒的に多いので、冬の時期には夜間救急でひっきりなしに熱性けいれんの救急要請がくることもしばしばです。
熱性けいれんを起こした場合の対処法
まずは救急車よんでください。
家でできることは、実はあまりありません。
熱性けいれん自体は基本的に後遺症につながることはありませんが、熱性けいれん以外の病気と区別をする必要がありますので受診がベターです。
熱性けいれん以外の病気とは、たとえば「脳炎」や「脳症」です。
「脳炎」や「脳症」などの超重症疾患でけいれんが起きていた場合は一分一秒を争うので救急車をよんでできるだけ早く病院へ行くことが大事です。
(脳炎・脳症の可能性は極めて低いですが、、、)
自宅でできることはありませんか?と聞かれることが多いので、やれることをあげるとすると
嘔吐に備えて側臥位(左もしくは右を下にする)
状況把握と記録(時間経過、可能ならスマホでビデオ撮影、腕の動きや目の動きをみる)
一番は安全確保です。
椅子に座っているときにけいれんが起きたりすると、落ちてケガをするかもしれません。
側臥位という左、もしくは右を下にした状態にすると吐いてしまった時の誤嚥のリスクを減らせます。
けいれんしている子をみて冷静にはなれないので、努力目標ですが状況を観察できると診断に役立ちます。
チェックポイントとしては
・左右対称かどうか
・腕(または足)は延ばしていたか曲げていたか
・力が入っていたか、だらんとしていたか
・目線はどちらをむいていたか
このあたりです。
実際は落ち着いてみることができませんので、スマホなどで映像をとれるならとっておくというのも方法ですが、撮影に気をとられて安全確保がおろそかにならないようにしましょう。
熱性けいれんと診断されたら?
後遺症を残すものではなく、繰り返すことは少ないので、安心してもらって大丈夫です。
分かりやすくするために数字は少しざっくりとさせてお伝えしているのが
2回以内の人が90%
3回目起こした人は4回目、5回目と繰り返しやすい
次に熱性けいれん起きるかどうかの予想は不可能なので、気を付けようにも気をつけれませんが、多くは繰り返しませんので過剰に心配する必要はありません。
ただし、3回目起こした人は繰り返しやすいので、予防的なお薬を検討する必要があります。
熱性けいれんにも重症タイプがある
さっき、熱性けいれんと思ったら違う病気で、超重症な「脳炎」や「脳症」がある、とちらりと書きましたが
脳炎などではなく、熱性けいれんだけども重症なパターンがあります。
「複雑型熱性けいれん」とよばれるものです。
普通、熱性けいれんは「数分でおさまり」「1回の熱で、1回のけいれん」ですが
「30分とか1時間続いたり」「何回もけいれん」起こしたりするものを複雑型熱性けいれんと言います。
熱性けいれんは自然におさまることがほとんどですが、複雑型熱性けいれん(特にけいれんが長いタイプ)は自然におさまらないことも多いので、病院で点滴のお薬を使う必要があります。
あまりにも長いけいれんだと、正常に呼吸ができていない可能性もあるので心配です。
複雑型熱性けいれんを発症した場合は、1回だけのことでも予防的なお薬を使うかどうか検討します。
まとめ
それでは、以上をまとめます
後遺症の心配はない
繰り返すことはほとんどない
重症タイプの熱性けいれんもある
今回の記事が参考になれば、幸いです!
それでは!