^_^こんにちは!□ましゅまろ□です!
今回の話題は指しゃぶりについてです。
しばしば指しゃぶりについて外来で質問を受けます。
やめさせたいが、どうしたらいいか。
指しゃぶりは良いものとも聞くけど、悪い影響はないのか?
何才ぐらいまでは続いていてもいいのか。
いろいろ不安はつきないようです。
指しゃぶりについての日本語の文献を30ぐらい調べたので、エッセンスをまとめたいと思います。
まず、何歳まで様子をみてよいのか、について解説をして、つぎに指しゃぶりの医学的メリットなど、さいごに指しゃぶりをやめさせる時の方法について紹介をしていきます。

なんだか恥ずかしいし、、、


歯医者さんからは「すぐやめさせなさい」って言われるし
どっちがホント?
などの疑問におこたえしていきます!
Contents
指しゃぶりの結論
指しゃぶりはいつまでOK?の結論は
3歳すぎたら焦らずほめながらやめさせる
5歳以降は病院でのサポートも?
あたりにまとめられると思います。
順番に解説をしていきます!
3歳までは気にしない
3歳まではぜんぜん気にしなくても大丈夫です!
そもそも、しぜんに指しゃぶりはなくなっていくものです。
■ゆびしゃぶりをする子供の割合
・1歳半で約30%
・3歳児では約20%
・5歳になると約10%
このように、なにもしなくても、どんどん指しゃぶりはなくなっていきます。
そして、逆にいえば3歳の時点でも5人に1人は指しゃぶりがあるんです。
幼稚園にいっていれば、クラスで4~5人はいることになるので、かんがえかたしだいですが、
「ウチの子だけ指しゃぶりしてるかも!!?💦」
とあせる必要はまったくないといえますので安心してください!
また、赤ちゃんの指しゃぶりはいろいろな意味があります。
たとえば、、、
●感覚をそだてる
●安心感がでる
●アレルギーがへるかも?
新生児のときは、うで、ゆび、くち、など体の色々な部位の動きがバラバラです。
それを連動する運動を「協調運動」といいますが、指しゃぶりはそのトレーニングになります。
また、指をしゃぶるとβエンドルフィンが脳内に生成され、安心感につながります。
指しゃぶりやツメかみがアレルギーに対してプラスの影響があるかも?という論文が、小児科では有名なPediatricsというアメリカの雑誌で紹介されていました。
Thumb-Sucking, Nail-Biting, and Atopic Sensitization, Asthma, and Hay Fever(Pediatrics 2017)
指をしゃぶっている習慣がある人のほうがアレルギー反応がすくなかったというものです。
(かといって、ずーっと指をしゃぶっていたほうがよいという結論にはなりませんが、、、💦)
3歳以降でもあせらず、ほめながらやめさせる
とはいえ、ずっと指をしゃぶりつづけているのも良くありません。
具体的には歯並び・かみ合わせが悪くなったり、指があれて感染する原因になったりするのです。
3~4歳までに指しゃぶりがなくなる(もしくは寝るまえにすこししゃぶるだけ)になれば歯並びにはあまり影響がないようです。
少しずつやめさえていくアプローチが必要になります。
ここで大事なのは「あせらない」ということです。
指しゃぶりは安心感をもたらしますので、無理にやめさせようとすると子どもの精神的な不安がでてしまう可能性があります。
指をしゃぶらなくても、ボクは大丈夫なんだ!という安心感につなげていけるように、指をしゃぶらなかったり、やさしく言ってすぐやめることができたら、ほめてあげましょう!
ママからほめられることは認められた!と安心感につながります。
クセですので、すぐにはなくなりません。
「いつかなくなればいいや」ぐらいのおおらかな感じでかまえているほうがお母さん精神的ストレスも少なく、成功率があがると思います。
5歳以降は病院でのサポートも?
ただし、5歳をすぎてくると病院などでサポートをうけるほうがいいかもしれません。
5歳以降は完全にクセとして定着するので治すのが難しくなります。
また歯並びなどにも影響している可能性があるので歯医者さんでのチェックも考えたほうがいいです。
必要があれば歯医者さんで矯正器具をつけてもらったり、舌のトレーニング(口腔筋機能療法)をおこなってくれるところもあります。
一部の子になりますが、何かつよいストレスがあって指しゃぶりで安心感をえている子もいるので、おもいあたることがある場合は小児科、もしくは臨床心理士さんに相談するのもよいかもしれません。
やめさせる具体例
それでは、やめさせようかな?とおもったときには、どんな方法があるのかについて解説をしていきます。
すぐに効果が出る方法はなく、紹介する方法もすぐには効果がでませんので、ゆっくりためしてください。
子どもによってあうあわない、がありますし、お母さん自身にとっても、やりやすい、やりにくい、がありますので、ご家庭によって合う方法をみつけてください。
ほめてあげる・おこらない
いちばんの基本は、ほめてあげて、おこらない、です!
(※よいことをしたらほめて、その行動を定着させることを専門用語で「正の強化法」といいます)
ふりかえると、安心感がほしくて子供はゆびをしゃぶります。
「なんで指しゃぶってるの!!」「しゃぶっちゃダメ!!」とダイレクトにおこると、安心感をこわしてしまうことになります。
「今日はあまり指すわなかったね!」
「すぐにやめれたね!」
など、その子にあったよろこぶ言葉をかけてあげましょう!
大人からしても、おこるよりずっと気持ちがラクです。
寝るときに手をにぎってあげる
寝るときに指しゃぶりをしている子に効果があります。
これも、指しゃぶりは安心感のためにしている、につながるのですが、手をにぎってあげると安心感がでます。
それで満足すれば、それだけでも指しゃぶりはすくなくなります。
また、手をにぎってあげてると、そもそも指をしゃぶれません。
ただし、手をにぎってあげてても子どもがどうしても指をしゃぶりたがったら、あせらず、ある程度のところでくぎりをつけてください。
無理にてをにぎられるとこわいので(笑)
キャラクターばんそうこう
ばんそうこうなど、シールみたいな役割のものをはるのも方法です。
ディズニー系やアンパンマンなどのメジャーなキャラクターが好きであれば、イラストいりのばんそうこうがうっています。
それを指にはってあげることによって、お気に入りであるがゆえにしゃぶりにくくなります。
↓たとえばアンパンマンならこれですね
にがみのある塗り薬
からだに無害な、でもにがーい味のするものを指にぬります。
しゃぶろうとすると、にがくてしゃぶれない、ということです。
ある意味、シンプルですね(笑)
効果がある、という人もある一方、一部の子どもでは味になれてしまう(!!?)みたいなので、効果なさそうだったら無理はしなくてもいいです。
にがい味、と聞くと変な物質入っていないかな?と心配になる方もあると思うので、日本製をえらぶひとがおおいようです。
↓これは日本製で、かつ個人的にはゾウのイラストがかわいくて好きです(笑)
指のサポーター
指にはめるサポーターみたいなのがけっこう売られています。
メーカーによってコンセプトはさまざまなようですが、はめることによって吸っても空気がうまく抜けることで、吸った満足感がなくなりすわなくなっていくようです。
これも、うまくいく!という声を聞くいっぽうでやっぱりやめれない、という子もいます。
うまく指すいを卒業する子もある程度、時間がかかっているので気長にいきましょう。
もし、指しゃぶりをやめれなかったとしても、指の保護はできるので、指が荒れてしまっている人にはいいですね。
↓これがかなり定評のある商品です。amazonでもレビューおおめですね。
一番はお母さんが無理なくできる範囲で
年齢はあるていど意識しつつも、最終的には無理せずできるのが一番です。
あせったりすると、なんだかんだで子供にも不安がつたわり、安心感をえようと指をしゃぶってしまいます。
気が付いたら、指しゃぶりをやめていた、という子はとても多いものです。
気になるかもしれませんが、ゆっくり気にせずやっていく、というのが「急がばまわれ」です!
今回の記事が参考になれば幸いです!