健診

4ヶ月健診で小児科医がチェックしているポイント

健診シリーズをはじめていこうと思います。

まずは4ヶ月健診についてです。

細かいですが、検診ではなく、健診です。

大人の人で病気かどうか検査をしにいく検診ではなく健康かどうかを確認する健診と考えると覚えやすいです。

保健師さんなど、小児科医以外のスタッフも確認することがあるのでここで記載することが健診のすべてではありませんが、

小児科の診察って何されるんだろう?

と気になっているお母さんは多いと思うのでどういうことをチェックしているのかを書いていきたいと思います。

もし、専門的なことも気になるのでしたら、下記のページも参考にしてください。

国立成育医療センター 乳幼児健康診査身体診察マニュアル

Contents

発達・成長

 

身体的発育

からだの測定をしますが、チェックするのは体重・身長・頭位です。

とくに重要なのは体重です。

体重がしっかりとのびているかどうかが、母乳やミルクをしっかりのめているのか、何か病気にかかっていないのかのバロメーターになります。

お母さんが頑張ってもなかなか哺乳が苦手な子もいるので、お母さんの頑張りに対して何かお手伝いできないかな、と健診スタッフは考えています。

ざっくりとはグラフに数値をあてはめて育っているかを確認し、あまり体重が増えていないお子さんは保健センターもしくは小児科病院でサポートさせてもらっています。

病院にこられる方で、専門家からみてもかなり小柄な方の場合は血液検査などでチェックすることがあります。

身長は少し優先度がさがります。

大事な要素であることには変わりないのですが、4ヶ月の子の身長測るのは実はとても難しいこともあり、参考程度になることもあります。

足をかわいくピコピコ動かしてくれて、とてもかわいいのですが、計測する立場からするとズレにズレまくる原因になります(笑)

頭位は、頭が小さい小頭症という病気や、大きくなる大頭症という病気があります。

大頭症の判定になるお子さんは非常に多いのですが、だいたいは個性の範疇のもので発達が問題なければ、まず異常ではありません。

基準をこえる頭位の人は、念のため、水頭症という病気がないかどうかをチェックするためにMRIやCTという検査をすることがあります。

 

精神的発達

からだと共に赤ちゃんも心が発達します。

はっきりした言葉ではもちろんしゃべりませんが、「あーあー」などと「しゃべっているような」感じにはなります。

あやしたりすると笑ってくれたりと社会性も少しずつそだってきます。

「うちの子、なんだかあんまり反応してくれないな」と思われたらぜひ相談してください。

 

運動神経発達

4ヶ月ころになるとからだもしっかりしてきます。

よく知られているのは「首のすわり」です。

「首のすわり」ってイメージできますでしょうか?

言い換えると、首がしっかりしているかどうか、です。

生まれたばかりの赤ちゃんを、首をささえずに抱き上げると頭がだらん、とします(絶対にしないでください!)

首の筋肉・神経がまた成長していないために、だらんとなってしまうのです。

首に関しては3ヶ月頃からしっかりし始め、4ヶ月ではほとんどのお子さんですわります。

寝かせた状態でゆっくり腕をひいても首がだらんとしないか、よつんばいになった時に頭がもちあがるかどうかをみます。

その他には、腕や足をうごかしてみて、ちゃんと力がはいるのかどうかをみます。

視覚・聴覚

ペンライトの光をてらしたり、オモチャの音を鳴らして、そちらの方をむくかどうかを確認します。
超絶赤ちゃんがかわいい瞬間なので、個人的には健診で一番ほほえましいときです(笑)

斜視かどうかもこの時に確認します。

外をむいている斜視は早めに眼科の先生にみてもらいます。
内側をむく斜視はよくあるもので、問題ないことも多いです。

問題ない内側の斜視かどうかの一つの目安は、ペンライトなどの光を目にあてた時に、光が黒目の中央にくるかどうかをみます。
ズレている場合も眼科の先生に紹介しています。

小さい時の目の異常は見逃すと将来の視力に影響するので、判断に悩むときは積極的に眼科専門医の先生にみてもらうようにしています。

 

皮膚

乾燥がひどくないか、アトピーがないかどうかをみます。

乳児血管腫(イチゴ状血管腫といわれていたものです)という病気があり、もしある場合は治療のできる小児科、もしくは皮膚科や形成外科を紹介しています。
シロップのお薬があるので、機会があればその記事も書きたいと思います。

皮膚のことで相談受ける一番多いのは顔の湿疹です。
いわゆる乳児湿疹ですが、でたりひいたりする時期にもなります。
基本はお風呂と保湿で、だいたいこれで治ります。
治ってもまた出てきたりとイタチごっこですが、1歳までには落ち着くことが多いです。
あまりにもひどい時には軟膏を使うことがあるので、その場合は小児科を受診してもらっています。

先天性股関節脱臼

股関節が脱臼している、という子がいます。

よくよくみると足の長さが違うように見えたり、ヒザを立てた時に高さが違ったりします。

ほおっておくと将来の歩き方に異常がでてきてしまうので、健診でチェックするキモの一つです。

抱っこの仕方によって発生率を下げることもできます。

日本整形外科学会・日本小児整形外科学会から
ー赤ちゃんが先天性股関節脱臼にならないように注意しましょうー
というチラシが出ていますので参考にしてください

心雑音

心臓の音のチェックも大事です。

1ヵ月健診でも聞いてもらっているはずですが、生まれて本当にすぐの時には雑音が聞こえづらくわからないこともあります。

それをカバーするのが4ヵ月健診です。

この時に雑音があった場合は念のために心臓超音波検査(心エコー)を受けてもらうために病院を紹介させてもらっています。

ただ、雑音=病気ではなく、単に音が聞こえているだけ、ということも多いのですぐには心配しなくても大丈夫です。

雑音=病気ではないものの、音があると病気ではない、と断定するのも難しくなるのでチェックは受けてもらったほうが無難です。

また、心エコーで見つかることがしばしばあるが、いわゆる心臓に穴があいている、というものですが、これも多くは1歳までに閉じるケースが多いです。

ずっと閉じないケースや、身体にすでに影響がでている場合には治療対象になります。

まとめ

おおまかには体重などの身体測定、発達、皮膚、股関節、心雑音このあたりを中心にチェックをしていきます。

(他にも細かくはあるのですが、細かくなっちゃうので、、、)

健診で何か言われたらどうしよう?と不安になると思いますが、一方で生まれて4ヵ月たったことででてきた疑問を解消する場所でもあります。

聞きたいことがあれば、まとめてしっかり聞いて不安をスッキリ解消させてください。

結局、なんだか長くなってしまいました、、、、、が、お役にたてると幸いです。

それでは!

アイキャッチ画像は
ななほしてんとうさんによる写真ACからの写真
を使用させていただきました

ABOUT ME
□ましゅまろ□
関西で小児科をしている□ましゅまろ□です。歴は10年こえました。病気のお子さんを、大変で忙しいなか通院されているご家族をみて、情報があれば自宅で休めたのに、、、というところから、情報発信することにしました。少しでもお役にたてたら幸いです。